【上海共同】中国上海市で開かれている第27回上海国際映画祭で21日、各賞が発表され、長崎を舞台にした玉田真也監督の映画「夏の砂の上」が審査員グランプリを受賞した。主演したオダギリジョーさんは「日本作品が選ばれ、海外でも作品の良さが伝わっていると感じられた」と喜んだ。
作品は夏の長崎を舞台に、幼い息子を亡くし喪失感を抱えるオダギリジョーさんが演じる主人公が、松たか子さん演じる妻に見放される中、高石あかりさん演じる17歳のめいとの共同生活を通じて痛みと向き合い、希望を見いだす姿を描く。
長崎出身の劇作家、松田正隆さんの戯曲を映画化。全編が長崎で撮影された。日本では7月4日から一般公開される。