【ワシントン共同】米ニュースサイト、アクシオスは22日、トランプ大統領が米軍によるイラン核施設攻撃に踏み切る可能性を事前にイスラエルのネタニヤフ首相に直接伝達し、支援を要請したと報じた。要請を受け、イスラエルは攻撃開始前の48時間でイランの防空システムを多数破壊したとしている。米政府関係者らの話として伝えた。

 アクシオスによると、トランプ氏は先週、ネタニヤフ氏に対し、核問題を巡るイランとの交渉で劇的な進展がなければ、核施設を攻撃する決意を固めたと伝達。イラン南部の防空システムを可能な限り破壊し、B2戦略爆撃機の進路を確保してほしいと依頼した。

 その後、米政権は破壊を希望する防空システムのリストを提示。バンス副大統領とヘグセス国防長官が19日、ネタニヤフ氏やイスラエルのカッツ国防相と電話会談し、攻撃計画をこのまま進めたいとの意向を示した。

 イスラエル軍は米軍の攻撃実行48時間前から、イランの防空システムを弱体化させるために空爆を実施した。