展示会場で、被爆した瓶のレプリカについて説明する毎熊那々恵さん=22日、オランダ・ハーグ(共同)

 【ハーグ共同】長崎原爆の熱風で変形した瓶を、3Dプリンターを使って波佐見焼で精密に再現したアート「祈りの花瓶」を制作する被爆3世のデザイナー、毎熊那々恵さん(35)がオランダ・ハーグで海外初の展示会を開き、22日にトークイベントが行われた。

 毎熊さんは長崎市出身で、東京在住。2016年、平和を祈るために被爆した瓶を花瓶にできないかと思ったのがきっかけで制作。17年から作品を通じて長崎原爆について伝える「Vase to Pray Project」を手がけてきた。

 毎熊さんはイベントで、高齢化で被爆者の言葉を直接聞く機会が減ってきていると指摘した。