会計検査院=東京・霞が関

 会計検査院は23日、個人情報を含む行政文書を紛失したと発表した。医療費に関する検査のため広島県から受け取った資料で、広島県内の医療機関を受診した36人の個人情報などが含まれる。誤廃棄とみられ、外部への情報の流出は確認されていないという。

 検査院によると、文書には患者の氏名や生年月日、傷病名などが記載されていた。昨年10月に郵便で届いたが、所在が分からないことに今年3月に気付いた。文書を受け取った時期に、保存期間が満了した行政文書の定期的な廃棄作業を進めており、誤って廃棄した可能性が高いという。