プールに積もった火山灰=23日午後、宮崎県高原町

 宮崎、鹿児島県境に位置し、22日に約7年ぶりに噴火した霧島連山・新燃岳(1421メートル)の周辺では宮崎県側の広い範囲で降灰が確認され、住民らは23日も警戒を続けた。両県によると、けが人や住宅などへの被害は確認されていない。

 新燃岳に近い宮崎県高原町は噴火を受け、町内の小・中学校に通学時のヘルメットの携帯を促した。町立高原小2年の男子生徒は「初めての出来事で怖い」と不安げだった。

 高原小では降灰の影響でプールが使用できなくなった。田代見二教頭(54)は「子どもらの安全面を考えると当面使えない。早急に対応を考えなければ」と話した。