長崎県庁

 長崎県警佐世保署の40代男性警部補が2020年に自殺したのは上司2人のパワハラなどが原因だとして、遺族が県に損害賠償などを求めた訴訟で、約1億3500万円の支払いを命じた10日の長崎地裁判決に関し、県側が控訴しないことが24日、県警への取材で分かった。原告側は判決を不服とし、23日付で福岡高裁に控訴した。

 県警の松本武敏首席監察官は取材に「控訴状を精査して、適切に対応する」とコメントした。24日が控訴期限だった。

 判決は、死亡に伴う損害額は原告側の主張をおおむね認めたが、原告側が求めていた上司の重大な過失の認定については判断を示さなかった。