SBI新生銀行本社が入るビルに掲げられた看板

 SBIホールディングス(HD)傘下のSBI新生銀行が、7月末にも残る約2300億円の公的資金を完済させることが、24日分かった。SBIHDが、SBI新生銀の株式のうち政府系の預金保険機構などが保有する高い配当を受け取れる優先株を買い取る。完済に合わせて、東京証券取引所への再上場の申請も検討する。

 SBI新生銀の前身は日本長期信用銀行(長銀)。バブル経済崩壊の影響で経営危機に陥り、多額の公的資金が注入された。長銀が新生銀に衣替えした後も業績が低迷し、大手銀行で唯一、公的資金が残っていた。