長野市埋蔵文化財センターは24日、平安期の集落跡として知られる南宮遺跡から、8〜9世紀の物とみられる役人用の青銅製のベルト飾り計2点が出土したと発表した。センターによると、平安期の遺跡ではこれまで石製の出土が多く、青銅製は珍しい。
ベルト飾りは役人の階級差を示すなどの目的があったとされる。担当者は「青銅製がこの遺跡で出土したのは初めて。官人階級が住む政治的な場所だったことが裏付けられた」と話した。
センターによると、見つかったのは四角形の「巡方」とかまぼこ形の「丸鞆」それぞれ1点ずつ。いずれも1辺3センチほどの大きさで、4〜5月に発掘された。