【エルサレム、テヘラン共同】イスラエル首相府は24日、イランとの停戦に合意したと発表した。イラン側も停戦を事実上、受け入れた。ただ双方が停戦合意した後も攻撃が散発的に続いており、先行き不透明感が増している。トランプ米大統領は24日、双方が停戦合意に違反したとして「不満」を表明し、履行を要求した。

 イスラエルメディアは同日、軍がイラン首都テヘラン周辺にある軍事拠点を攻撃したと伝えた。イラン国営メディアによるとテヘランなどでは爆発音が聞こえた。イスラエル軍はそれに先立ち、イランからのミサイル発射を確認したと発表。カッツ国防相は「停戦合意違反だ」と訴えた。イラン側は発射を否定した。

 トランプ氏は米東部時間23日、両国が「完全で全面的な停戦に合意した」と表明。同24日午前0時(日本時間24日午後1時)ごろに停戦が始まり、24時間後に「正式な戦闘終結」が実現するとしていた。イスラエル首相府は声明で、イランへの攻撃により核開発計画と弾道ミサイルの脅威を排除し「全ての目的を達成した」と主張した。