【サンパウロ共同】ブラジルや中国、ロシアなど主要新興国で構成するBRICSは24日、イランに対する軍事攻撃は中東情勢の悪化を招くとして「深刻な懸念を表明する」との共同声明を発表した。米国やイスラエルの名指しは避けながら、攻撃は国際法に抵触していると非難した。

 イランはBRICS加盟国。声明は「引き続きこの問題を注視する」としており、議長国ブラジルで7月6〜7日に開かれるBRICS首脳会議でも議題となりそうだ。

 声明は、世界経済にも大きな影響を及ぼす恐れがあるとして「暴力の連鎖を断ち切り、平和を取り戻すことが必要」と強調し、対話による問題解決への協力を国際社会に呼びかけた。