JR東日本は25日、東北・山形新幹線のE8系で機器に必要な電力を供給する「補助電源装置」の故障が相次ぎ、列車が停止したトラブルに関し、装置に使われている半導体の部品が損傷していたと明らかにした。原因は不明で、列車の減便は続ける。

 JR東によると、損傷していたのは電気の流れを調整する部品。各編成に2台ずつある補助電源装置に複数あり、少なくとも一つずつが壊れていた。半導体は電気を通すため、何らかの理由で高電圧や高熱による負荷がかかり、損傷する可能性がある。

 JR東は故障した編成を山形県、宮城県、栃木県の各車両センターに運び、メーカーと共に原因の特定を進める。

 E8系は17日、回送列車が宇都宮―那須塩原間や郡山駅で止まるなど、計4編成が故障した。郡山駅で停止した列車は前日の16日に補助電源装置に故障が見つかり、仙台の車両基地に点検・修理のため運ぶ途中だった。