広島市は26日、平和記念公園の原爆供養塔に納められ、氏名が判明しながら遺骨の引き取り手が見つかっていない原爆死没者813人のうち、新たに1人の遺族が分かったと明らかにした。判明したのはこれで計1625人。2023年以来、2年ぶりとなる。今年は原爆投下から80年。
遺族が分かったのは新里武夫さんで、昨年11月、関係者から市に問い合わせがあり判明。広島城近くに拠点があった陸軍中国軍管区砲兵補充隊の所属だったとみられる。
広島市は死没者の氏名や年齢を記載したポスター「原爆供養塔納骨名簿」を全国に送るなどし、現在も遺族を捜している。