ジャイアントパンダの(上左から)良浜、結浜、(下左から)彩浜、楓浜=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
 和歌山県白浜町のホテルに飾られているパンダのぬいぐるみ。スタッフは「パンダが白浜からいなくなっても、しばらくは飾り続ける予定です」と寂しそうだった=26日夜

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で27日、中国への返還が決まったジャイアントパンダ全4頭の一般公開が最終日を迎える。

 4頭は24歳で母パンダの良浜とその子の結浜(8歳)、彩浜(6歳)、楓浜(4歳)。28日にアドベンチャーワールドを出発し、中国・四川省の繁殖研究施設へ向かう。

 返還に当たり、健康状態の確認で隔離検疫が必要となるため、屋外での展示は5月末に終了。その後約1カ月間は、施設内の2カ所でガラス越しでの対面となっていた。

 アドベンチャーワールドは1994年、中国側とジャイアントパンダの共同繁殖研究を開始。これまで17頭の育成に成功し、中国国外では最多だという。