北海道寿都町=昨年2月

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、第1段階の文献調査が行われた北海道寿都町で、大串伸吾町議(41)が27日、第2段階の概要調査には当面進まない方針を掲げて10月の町長選に立候補する方針を明らかにした。

 文献調査に応募した片岡春雄町長(76)は7選を目指して出馬を表明しており、選挙戦となる見通し。片岡氏は今後住民投票を実施し、概要調査に進むかどうかを判断するとしている。概要調査には地元首長と知事の同意が必要となる。

 大串町議は取材に「最終処分場の確保は国策なのに、交付金を目当てとした過疎自治体の財政問題にすり替わっている」と指摘した。