米国の攻撃を受けた後のイラン中部フォルドゥの衛星写真=22日(MAXAR TECHNOLOGIES提供、ロイター=共同)

 【ワシントン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は26日、米軍が攻撃したイラン中部フォルドゥの地下核施設の遠心分離機は「もはや稼働していない」との認識を示した。大型の特殊貫通弾(バンカーバスター)の威力に加え「遠心分離機の繊細さ」を踏まえると「被害は免れない」と説明した。フランスメディアのインタビューで語った。

 米軍の攻撃後、IAEAは現地での査察を実施していないが、グロッシ氏は衛星写真を見て初期分析を実施したと明らかにし、遠心分離機について「わずかな振動でも破損する可能性がある」と指摘した。