観光庁が27日公表した5月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテルや旅館に泊まった日本人と外国人は前年同月比3・7%増の延べ5638万3010人で、5月として過去最多だった。外国人は15・6%増の1571万9150人。日本人は0・3%減の4066万3860人で、5カ月連続で前年を下回った。
宿泊施設の客室の利用状況を示す全国の稼働率は61・6%だった。
観光庁は都道府県別を含む4月の2次速報も公表。外国人宿泊者数は茨城、群馬、岐阜、島根を除く43都道府県で前年同月を上回った。大阪府を中心とした増加について担当者は「4月半ばに始まった大阪万博が影響した可能性がある」と分析した。
外国人の宿泊先は三大都市圏が69・8%、地方が30・2%。2024年4月はそれぞれ71・0%、29・0%だった。
観光庁は24年の全国延べ宿泊者数の確定値も明らかにした。今年2月時点の速報値は6億5028万人だったが、前年比6・7%増の6億5906万人だった。