中央自動車道逆走事故の実況見分で、警察車両に乗せた99歳男性に話しかける岐阜県警高速隊員=27日午前、長野県阿智村

 岐阜県中津川市の中央自動車道下り線の恵那山トンネルで逆走車が軽乗用車と正面衝突した事故で、岐阜県警は27日、逆走車を運転していた無職男性(99)=長野県阿南町=を立ち会わせて現場を実況見分した。下り線の飯田山本インターチェンジ(IC、長野県飯田市)―中津川IC(中津川市)を2時間通行止めにし、事故当時の状況を確認した。

 近隣住民によると、男性は耳が遠く、田畑が広がる山間で1人で暮らしていた。最寄りのバス停からは一日上下1本ずつが運行するだけで、車がなければ行動範囲は大きく制限される。

 事故の約1週間後、男性の長女が取材に応じ「今後一切運転はさせない」と答えた。