栃木県足利市のあしかがフラワーパークは、入園者数が年100万人を超え、全国の植物園でトップクラスだ。シンボルの大藤の藤棚は4〜5月に見頃を迎え、秋―冬のイルミネーション演出も好評で、再訪率は6割を超える。都心から1時間半以内の好立地をうたい、訪日客も右肩上がりだ。
6月上旬、園内を赤いバラが彩り、多くの外国人旅行者でにぎわった。
1997年にオープンした。園内の拡張整備が進み、現在は敷地面積が10万平方メートルとなった。当初の入園者数は年20万人程度だったが徐々に増え、ピーク時の2019年には165万人に上った。
新型コロナウイルス禍で半減したが、24年に138万人と客足が戻りつつある。
13年には5千人だった訪日客も、米メディアCNNが14年に発表した「世界の夢の旅行先10選」で、樹齢160年超の大藤が映画「アバター」に登場する「魂の木」のような光景と評されると、一気に増加。
コロナ禍の20年は訪日客の姿が消えたが、24年は20万人まで回復したという。