葛飾北斎の作品を紹介する展覧会のため、歴史博物館前でオープンを待つ人々=28日、フランス西部ナント(共同)

 【ナント共同】フランス西部ナントの歴史博物館で28日、長野県小布施町の美術館、北斎館所蔵の作品を紹介する大規模な展覧会が始まった。江戸時代後期に活躍した浮世絵師の葛飾北斎(1760〜1849年)が晩年に過ごした小布施町で描いた代表作など160点以上を展示し、ほとんどが海外初公開。9月7日までの期間中、10万人以上の来館を見込む。

 展覧会は「水と波」を中心テーマに、北斎が80歳を超えて手がけた上町祭屋台天井絵「男浪図」をはじめ、海や川、雨など水にまつわるさまざまな作品を集めた。

 北斎はフランスで最も知名度の高い日本人芸術家の一人。