27日、米ホワイトハウスで記者会見するトランプ大統領(AP=共同)

 【ワシントン】トランプ米大統領は27日、イランがウラン濃縮活動を続ければ再び攻撃すると改めて警告した。イラン最高指導者ハメネイ師がイスラエルとの交戦を巡り勝利宣言したことを「うそをつくべきではない」と非難し、制裁緩和の検討をやめたと表明。核施設への国際原子力機関(IAEA)などの査察を求める考えも示した。

 イランはIAEAへの不満を強め、協力の一時停止も辞さない構え。イランのアラグチ外相は27日、米イスラエルの攻撃を受けた核施設へのグロッシIAEA事務局長の訪問を拒否する考えを示した。

 トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で、イランがウラン濃縮活動を継続すれば再び攻撃に踏み切るか質問され「当たり前だ。疑問の余地もない」と即答した。

 トランプ氏は、イスラエル軍や米軍によるハメネイ師殺害を許可せず「醜く不名誉な死から救った」とも強調した。

 CNNテレビは26日、米政権内で、ウラン濃縮を伴わない民生用の核施設建設に最大300億ドル規模の投資を呼び込む計画や、制裁を緩和する案が浮上していると報じた。