九州電力の社長に就任した西山勝氏(61)は30日までに共同通信のインタビューに応じた。新たな原発の建設に関し「投資回収まで長い時間がかかる。投資判断がやりづらい」と述べ、事業者が投資に踏み切りやすい環境整備を国に求めた。
九電は5月に公表した2035年度までの経営ビジョンで、既存の原発より安全性を高めた次世代革新炉の開発と設置を検証する方針を打ち出した。ただ、経済産業省の試算によると、原発1基を新設するには少なくとも7200億円程度の資金が必要とされる。
西山氏は「(電力会社に)金融機関が資金を出しやすくなる何らかの制度的措置」が必要との見方を示した。