大手のアパレルや百貨店が、暑くて長い夏を見据えて商戦の戦略変更に乗り出した。近畿や中国、四国、九州が既に梅雨明けしたとみられており、バーゲン時期を遅らせて夏物の定価販売の期間を延長。8月以降の秋を先取りした商品構成も見直す。
三陽商会のブランド「エポカ ザ ショップ丸の内」(東京)では、メッシュ素材のジャケットや、そのままで長袖と合わせても着回ししやすい袖のないアウター「ジレ」を前面に打ち出す。長期化する夏を踏まえ、6〜8月の生産数を1割強増やす予定だ。
百貨店の松屋銀座(東京)は2024年からセールの時期を23年の6月下旬から3週間先送りし、定価での売り上げ増加につながった。