「マイナ保険証」利用のため、東京都港区の医療機関に設置された案内=昨年12月

 厚生労働省は30日、有効期限の切れた健康保険証だけを持参して医療機関で受診した場合も、保険資格を確認できれば10割負担を求めないと明らかにした。マイナ保険証への移行に伴い、すでに期限の更新ができなくなっており、窓口の混乱回避が狙い。来年3月までの暫定措置としている。

 27日付で日本医師会などに周知した。各自治体が運営する国民健康保険の加入者は、有効期限が7月末のことが多い。厚労省の担当者は「期限切れに気付かない人もいる。円滑に保険診療が受けられるように努めていく」と話した。

 従来保険証の新規発行は昨年12月に停止した。