USAIDに感謝を表すボードを持つ人=2月、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】ルビオ米国務長官は1日、対外援助事業を担う国際開発局(USAID)の世界各地での事業を同日付で停止し、同局を公式に廃止すると発表した。トランプ政権が掲げる「米国第一」の外交方針と合致する事業に限り国務省に移管する。途上国などで約1400万人の犠牲が新たに生じるとの推計もあり、人道危機の可能性も懸念される。

 トランプ大統領は、公約に掲げた政府歳出削減の目玉としてUSAIDを標的にし、予算停止や職員削減などを進めていた。