【モスクワ共同】タス通信によると、ロシア外務省は3日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権を正式承認したと発表した。タリバン政権の正式承認はロシアが初めて。タリバン復権から8月で4年となる。ロシアには、復権直後の2021年8月末に米軍が撤退したアフガンで影響力を拡大させたい狙いがあるとみられる。
ただ、タリバン暫定政権は中学生以上の女子教育を停止し、女性の就労も制限。テロの温床化への懸念もある。欧米を中心に批判は根強く、承認が広まるかどうかは見通せない。
暫定政権のムッタキ外相は、ロシアのジルノフ大使との会談で「両国関係における重大な進展だ。他の国々への良い例となる」と歓迎した。
ロシアはタリバンを2003年からテロ組織として認定してきたが、タリバン復権後は関係正常化に動き、ロシア最高裁は今年4月にタリバンのロシア国内の活動禁止を解除した。