4日、台北市の日本台湾交流協会台北事務所に設置された参院選の投票所(共同)

 【台北、ソウル、北京共同】20日投開票の参院選の在外投票が4日、台湾や韓国、中国に設けられた投票所で始まった。日本と正式な外交関係がない台湾にはこれまで在外投票の投票所は設置されておらず、今回が初めて。台湾に在留する日本人の利便性が高まった。

 台湾で投票所が設けられたのは対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の台北事務所と高雄事務所の2カ所。期間は14日まで。

 中国が台湾統一圧力を強める中、台湾に在留する日本人には外交問題などへの関心が高い人も多い。これまでは投票するには、郵便投票や一時帰国など手間のかかる方法しかなく、投票所の設置を求める声が出ていた。