新潟水俣病の被害者団体が4日、新潟県庁で記者会見し、水俣病の解決に関して参院選新潟選挙区の立候補者に送った質問状の回答を公表した。自民党の中村真衣氏は「国による救済策の検討が、目に見える形となっていないことは残念」と回答し、立憲民主党の打越さく良氏は「政府が適切な対応をとっていれば避けられた。全面解決の責任は国にある」とした。
団体によると2人が回答し、参政党は無回答。NHK党には質問状送付が間に合わなかった。
質問状では、未救済の被害者がいることや、訴訟における国の姿勢などを聞いた。
記者会見した新潟水俣病阿賀野患者会の曽我浩会長代行(77)は「当選した議員には水俣病被害者の救済に向けて頑張ってほしい」と話した。
参院選新潟選挙区には中村氏、打越氏、NHK党の原田公成氏、参政党の平井恵里子氏が立候補している。
6月23日に発送し、7月2日までに集計した。