浜松市の新東名高速道路で2022年12月、高速バスが大型トラックに追突し8人が軽傷を負った事故で、事業用自動車事故調査委員会は4日、調査報告書を公表した。バスの運転手が腹痛を起こし、予定外の停車をした遅れを取り戻そうと制限を超える時速約120キロでカーブを走行、車線を外れて事故に至ったと推定した。
報告書によると、福岡市から東京都に向かっていたバスは、運転手の腹痛のためパーキングエリアで約20分間停車した。同乗の交代要員に相談せず、運転を続けていたという。運行会社では遅れを取り戻すための速度超過が常態化していたと指摘した。