国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル日本」は4日、東京都内で記者会見し、参院選で複数の政党が排外主義的な主張を掲げていることに懸念を表明した。事務局長の田嶋俊博さんは「世界的な権威主義と右傾化の流れが、日本でもどんどん明確になっている」と述べた。
参院選候補者を対象に人権意識を調査した。321人に送付し123人からしか回答を得られなかったが、田嶋さんは、排他的な空気が広がる欧米とよく似ていると危惧した。
会見に同席した認定NPO法人「難民支援協会」の生田志織さんは「人権に否定的な発言で票を狙う人が出てくるのは残念だ」と話した。