2025/7/4
SGホールディングス株式会社

 SGホールディングスグループの佐川急便株式会社 (本社:京都市南区、代表取締役社長:笹森公彰 )と佐川グローバルロジスティクス株式会社 (本社:東京都品川区、代表取締役社長:坂上公彦 )、および株式会社ヒューテックノオリン (本社:東京都新宿区 代表取締役社長執行役員:安喰徹 )は、第 26回物流環境大賞 (主催:一般社団法人日本物流団体連合会 )において、 6つの賞を受賞しました。受賞は「サステナブル活動賞」 1件、「先進技術賞」 1件、「日本物流記者会賞」 1件、「奨励賞」 3件です。

 

 

「サステナブル活動賞」の受賞

(左から) 日本物流団体連合会 真貝 康一 会長、日清製粉ウェルナ 西村 英雄 ロジスティクス部次長 兼 業務課課長、ヒューテックノオリン 取締役執行役員 松田 吉彦、ナカムラロジスティクス 服部 望 取締役執行役員、日本貨物鉄道 麦谷  泰秀 執行役員、博多運輸 河野 慶 取締役

  

「奨励賞」の受賞

(左から) 日本物流団体連合会 真貝 康一 会長、

佐川急便 取締役 枝川 和弘、佐川グローバルロジスティクス 執行役員 瀬山 嘉治

  

  

「サステナブル活動賞」 <株式会社ヒューテックノオリン>

案件名

冷凍31ftコンテナ利用による環境に優しく持続可能な鉄道輸送へのモーダルシフト

共同受賞者

博多運輸株式会社

株式会社日清製粉ウェルナ

株式会社ナカムラロジスティクス

ロイヤル株式会社

日本貨物鉄道株式会社

取り組み概要

関東と福岡間の冷凍食品輸送において、鉄道へのモーダルシフトを実施。また、鉄道の往復運行で異なる2社の荷主からの貨物をマッチングし、往復便ともに積載率を高め、輸送効率、CO2排出量削減を実現。さらに、鉄道輸送障害時には、鉄道コンテナをトラックで輸送して中間地点でコンテナを積み替える、トラック代行輸送スキームを確立。

効果

CO2排出量 83%削減(年間)

 

「先進技術賞」 <佐川急便株式会社>

案件名

山梨県小菅村、丹波山村で進む条件不利地域の物流課題を解決する共同配送の取り組み

共同受賞者

株式会社NEXT DELIVERY

山梨県小菅村役場

山梨県丹波山村役場

富岳通運株式会社

福山通運株式会社

セイノーホールディングス株式会社

取り組み概要

条件不利地域(過疎地域)におけるドライバー不足、労働時間短縮、低積載など個社で解決することが困難な物流課題に対し、共同輸配送スキームを構築。共同輸配送により配送車両が減少し、CO2排出量削減とともに各物流会社の配達効率化を実現。

さらにドローンを活用し、荷物の配送のみならず、過疎地域での買い物代行・フードデリバリーサービスも展開することで地域住民の利便性向上の取り組みも実施。

効果

CO2排出量 約29%削減(年間)

 

「日本物流記者会賞」 <佐川急便株式会社>

案件名

環境負荷低減プロジェクト モーダルシフトによるパッケージ製品輸送の取り組み

共同受賞者

株式会社平野屋物産

全国通運株式会社

日本貨物鉄道株式会社 九州支社

取り組み概要

製品パッケージの輸送方法を貸切トラックから、鉄道輸送とトラック輸送を組み合わせたスキームに変更。トラック輸送距離が短くなるルートを選定するとともに、鉄道輸送を活用することによりCO2排出量の削減を実現。

効果

CO2排出量 約81%削減(年間)

 

「奨励賞」 <佐川急便株式会社>

案件名

株式会社なとりCO2排出量削減に向けた鉄道へのモーダルシフトの取り組み

共同受賞者

株式会社なとり

大宮通運株式会社

日本貨物鉄道株式会社

取り組み概要

複数のトラックによる輸送から、コンテナ2台の鉄道輸送へ変更することによりCO2排出量を削減。また、2か所からの集荷を、2台のトラックで同時刻に集荷する体制から、集荷時間をずらして、鉄道コンテナ2個を積載した1台のトラックでの集荷に変更することで、鉄道外(集荷・配達)の部分でもCO2削減効果を挙げた。

効果

CO2排出量 約78%削減(年間)

 

奨励賞 <佐川急便株式会社>

案件名

環境/品質への取り組み トラック輸送からモーダルシフト輸送への挑戦

共同受賞者

株式会社再春館製薬所

西久大運輸倉庫株式会社

日本貨物鉄道株式会社 九州南部支店

取り組み概要

荷主の環境に配慮した経営への取り組みに加え、物流2024年問題への対応として、熊本工場から横浜地区へのモーダルシフトを実施。10トントラックの貨物を12ft鉄道コンテナへモーダルシフトする場合、3個以上のコンテナが必要となるケースもあるが、本取り組みでは、試験輸送を繰り返して積載方法を工夫し、コンテナ2個での輸送を実現。また、断熱性能の高いコンテナを用いることにより、昨今の異常気象にも耐え商品品質を保つ輸送を実現。

効果

CO2排出量 約78%削減(年間)

 

奨励賞 <佐川急便株式会社・佐川グローバルロジスティクス株式会社>

案件名

幹線輸送を倉庫保管と飛脚JR貨物コンテナ便に変更

共同受賞者

ジャパンライフ株式会社

取り組み概要

ジャパンライフ長岡営業所から、同社札幌および福岡地区向け建築資材の輸送において、鉄道へのモーダルシフトを実施。加えて、到着地区側に一時保管倉庫を設け、荷主からの急な発注や、鉄道輸送障害への対応を可能として、CO2削減効果と合わせて荷主へのサービスレベルの向上を実現。

効果

CO2排出量 約41%削減(年間)

 

 SGホールディングスグループは、中期経営計画「SGH Story 2027」において、「脱炭素をはじめとする社会・環境課題への対応」を重点戦略の一つに設定しています。今後も、総合物流企業グループとして、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを引き続き推進してまいります。

 

参考:物流環境大賞とは

 近年物流分野においても環境との調和がますます重要となっている現状から、物流部門において優れた環境保全活動や環境啓発活動、あるいは先進的な技術開発・活用などを行うことにより、環境負荷低減の面から物流業の発展に貢献された事業者等を表彰するものです。