厚生労働省=東京・霞が関

 厚生労働省は4日、法律で義務付けられた自治体への届け出をしていない有料老人ホームが2024年度に全国で584カ所あったと発表した。前年度比20カ所減。無届けの場合は行政が施設側と連携を取りづらく、虐待などへの対応が遅れる恐れがあり、厚労省は届け出を促すよう自治体に求めている。

 自治体を通じて24年6月30日時点の状況を集計。都道府県別では北海道が95カ所で最も多く、愛知県70カ所、兵庫県67カ所と続いた。届け出のあった有料老人ホームは前年度比703増の1万7246カ所だった。

 有料老人ホームは老人福祉法に基づき、入居者に食事や介護などのサービスを提供する施設。