「生活が苦しい」割合

 厚生労働省は4日、2024年国民生活基礎調査の結果を公表し、生活状況が「苦しい」との回答が、全世帯で58・9%に上った。18歳未満の子どもがいる世帯で見ると「苦しい」が64・3%となった。いずれも前年から0・7ポイント減ったが、依然として高い水準。厚労省は、物価高が長引き、賃金の伸びが追い付いていないことなどが影響したとみている。

 高齢者世帯で生活が「苦しい」は3・2ポイント減の55・8%だった。20日投開票の参院選では、現金給付や消費税減税といった暮らしの支援が主要な争点となっている。

 生活状況に関する質問では他に、全世帯の36・5%が「普通」、4・7%が「ゆとりがある」と答えた。高齢者世帯は40・1%が「普通」、4・2%が「ゆとりがある」と回答。子どもがいる世帯では30・6%が「普通」、5・2%が「ゆとりがある」とした。

 1世帯当たりの平均所得額は、全世帯が2・3%増の536万円だった。高齢者世帯は3・2%増の314万8千円。子どもがいる世帯は1・0%増の820万5千円で過去最高となった。