JR北海道は4日、2024年度の線区別収支が全20区間で赤字となり、各区間の赤字額の合計は582億円だったと発表した。全区間の赤字は収支の公表を始めた14年度から11年連続。インバウンド(訪日客)増加などで、営業収益は前年度と比べて全区間で増加し、赤字幅は16億円縮小した。

 同社によると、主力の札幌圏(4線区)は12億円の赤字で、14年度以降で最小だった。新千歳空港や、プロ野球日本ハムの本拠地「エスコンフィールド北海道」などへのアクセス需要を取り込めたことが主な要因としている。