能登半島地震での隆起を受けて、更新された地理院地図(右)。地震発生前(左)と比べ、海岸線が沖へ拡大している(国土地理院提供の地図を基に加工)
 隆起によって海底が露出した石川県輪島市西部の鹿磯漁港=2024年1月21日
 海底が隆起した石川県輪島市西部の鹿磯漁港=2024年1月21日

 国土地理院は5日までに、インターネット上で公開している「地理院地図」を、昨年の能登半島地震で起きた海岸の隆起を反映させた最新版に更新した。海岸線が200メートル以上も沖方向へ移動した石川県輪島市西部の鹿磯漁港周辺の変化も、地図上で分かる。

 能登半島地震では、沿岸付近の海域活断層がずれ動いたとされ、周辺の海岸では4メートル以上の隆起が観測された。地震による隆起としては観測史上最大規模とみられる。今回の更新では、能登半島北側から西側にかけて広い範囲で陸地が増え、海岸線が沖へ拡大した。

 増えた陸地の面積は、地理院が精査している。