広島市東区の自宅で昨年10月、当時2歳の長男の腹部を踏みつけて死亡させたとして、傷害致死罪に問われた父親田中遥被告(23)の裁判員裁判が9日、広島地裁(後藤有己裁判長)で開かれ、検察側は懲役8年を求刑した。結審し、判決は11日。
検察側は論告で「被告は手加減なしに幼い被害者を踏みつけた」と指摘し「極めて危険で悪質だ」と非難した。
被告は最終意見陳述で「弁解の余地はない」と謝罪した。
起訴状によると、昨年10月24日午後1時半ごろ、自宅で長男の右腕をつかんで引っ張り、あおむけに転倒させて暴行を加え、出血性ショックで死亡させたとしている。