最高裁第2小法廷(高須順一裁判長)は、京都市で2019年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者林優里さん=当時(51)=の依頼に応じて殺害したなどとして、嘱託殺人などの罪に問われた元医師山本直樹被告(48)の上告を棄却する決定をした。7日付。懲役2年6月とした一、二審判決が確定する。事件を巡っては、被告と共謀した男(47)も6月に懲役18年が確定している。
山本被告の弁護側は共謀を否定したが、23年の一審京都地裁判決は「殺害行為を実行した男の目的を認識し、協力していた」と判断。今年の二審大阪高裁判決も支持した。