相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から26日で9年となるのを前に、入所者と職員が犠牲者を追悼する献花式が11日同園で開かれた。永井清光園長(55)は「大事な命が奪われた事件。風化させてはいけない」と話した。
式には入所者約30人と職員らが参加し、広場にある鎮魂のモニュメントに花を手向けた。その後、事件を振り返り故人をしのんだ。別の施設から事件後に入所した鈴木美智子さん(53)は「9年前のことは忘れない」と悲しそうに話した。
事件は2016年7月26日に発生。元職員の植松聖死刑囚(35)が19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。