3日、参院選が公示され、ラサール石井氏(中央右)らとポーズをとる社民党の福島瑞穂党首(左から2人目)=東京・新宿
 社民党の議席を巡るX(旧ツイッター)の投稿

 X(旧ツイッター)で「NHK党が比例で1議席を獲得すると、ほぼ必然的に社民党がゼロ議席になる」との投稿が拡散され、社民の大椿裕子副党首が「デマだ」と反発している。比例代表の議席は各党の得票数に応じて配分されるため、1議席を2党が奪い合うことはない。

 「ドント式」と呼ばれる配分方法で、今回は50議席を分け合う。前回2022年参院選では、最多の約1825万票を得た自民党が18議席を確保。約784万票の日本維新の会が8議席、約677万票の立憲民主党が7議席と続いた。

 社民、当時のNHK党はいずれも約125万票を集め、それぞれ1議席を獲得。当選したのは候補者名での得票が多かった福島瑞穂氏とガーシー氏だった。

 選挙情報の分析や調査に取り組むウェブサイト「選挙ドットコム」の担当者は「参院選の比例代表は、ある程度の得票があれば議席を得られる仕組み。ある政党の議席獲得が、別の党の議席を狙い撃ちのような形で削る状況は起こり得ない」と話した。