東京・霞が関の厚労省前で、最低賃金を全国一律で1500円以上に引き上げるように訴える労組関係者=11日午後

 最低賃金改定を巡る議論が始まった11日、全労連などは東京・霞が関の厚生労働省前で集会を開き、全国一律1500円以上に引き上げるよう訴えた。約90人が参加し、長引く物価高で生活は苦しく「政府が掲げる『2020年代に1500円』では遅い。今すぐ大幅に引き上げるべきだ」と主張した。

 全労連の黒沢幸一事務局長は、最低賃金の地域格差を是正するよう要求。「全国どこでも、働けば人間らしく暮らせる水準にしてほしい」と述べた。