広島地裁

 広島市東区の自宅で昨年10月、当時2歳の長男の腹部を踏みつけて死亡させたとして、傷害致死罪に問われた父親の田中遥被告(23)の裁判員裁判で、広島地裁は11日、求刑通り懲役8年の判決を言い渡した。

 後藤有己裁判長は判決理由で、被告を「親として被害者を守る立場であった」と指摘し、暴行を「卑劣で悪質であり、身勝手というほかない」と非難した。

 弁護側は日常的な虐待行為はなかったと主張。これに対し判決は「日常的に平手打ちをするなどの暴行があった」とし「怒りを一方的に被害者にぶつけた」と断じた。