ヒグマが逃げ込まないように草を刈る町職員ら=12日午後、北海道福島町

 北海道福島町で12日未明、新聞配達中の男性(52)がヒグマに襲われて死亡した事故で、ヒグマが住宅の玄関先で襲った男性をやぶの方に引きずっていったとみられることが12日、捜査関係者への取材で分かった。体長約1〜1・5mで、目撃者が大声を出しても逃げなかったという。猟友会のハンターや警察官らが駆除を急いでいる。

 男性の遺体には爪痕やかまれた痕があった。松前署が詳しい状況を調べるとともに、住民に注意を呼びかけている。

 現場から数百mの住宅街では9日以降、道警は24時間体制で警戒していた。捜査関係者によると、毛の色の違いなどから今回のヒグマとは別個体の可能性があるという。