【ニューヨーク共同】米ロサンゼルスの連邦地裁は11日、トランプ政権がロサンゼルスなどで、人種や言語だけで判断して無差別に移民を摘発した恐れがあると指摘し、そうした取り締まりの差し止めを命じる仮処分を出した。米メディアが伝えた。また移民収容施設での弁護士との接見を認めるよう命じた。

 ロサンゼルスでは6月上旬の移民・税関捜査局(ICE)による移民取り締まりを契機に抗議活動が広がり、トランプ政権が州兵を派遣。一部のデモ参加者が暴徒化する事態となった。

 連邦地裁の判事は、6月上旬の取り締まりが合理的な疑いなく移民を拘束する違法な摘発だった可能性が高いと仮処分の決定理由を説明した。