一晩で620人以上が亡くなった宇都宮空襲から80年となり、地元仏教会は12日、宇都宮市内で追悼法要を営んだ。市遺族会連合会の小林紀夫会長は追悼の辞で「戦争という悲劇を繰り返さないよう次の世代に平和の尊さを伝えていく」と述べた。
約350人が参列し、犠牲者を追悼した。献花した同市の自営業富田悦行さん(83)は「母と兄弟が空襲で亡くなり、自分だけ生き残り申し訳ない気持ちもあった。改めて考えると悲しい」と言葉を詰まらせた。
宇都宮空襲では1945年7月12日深夜から翌13日未明にかけ、米軍が中心市街地を集中爆撃した。