鶴保庸介氏

 自民党の鶴保庸介参院予算委員長は14日、「運のいいことに能登で地震があった」と失言した責任を取り、自民会派を通じて委員長の辞任願を関口昌一参院議長宛てに提出し、許可された。自民は当初、厳重注意に済ませていたが、与野党から批判がやまなかった。自民にとって参院選への影響は不可避の情勢だ。

 鶴保氏は11日に、発言の責任を取って委員長を辞任したいと党幹部に伝え、認められていた。国会閉会中に常任委員長が辞任願を提出した場合、議長が許可した時点で辞任とみなされる。

 鶴保氏は8日に和歌山市で開かれた参院選候補の応援集会で、2地域居住の推進を説明する中で「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。即日撤回するコメントを発表したが、野党は議員辞職を求めるなど追及を強めていた。