防衛省は14日、最大震度7の首都直下地震の発生を想定した「自衛隊統合防災演習」の対策本部会議を東京・市谷の同省で開いた。18日までで、東京都と連携した訓練もする。都知事から自衛隊に災害派遣要請があったというシナリオで、甚大な被害が出た際の対応手順を確認する。
演習はシミュレーションで、冬季の午前中に東京・大田区を震源としたマグニチュード(M)7・3クラスの大地震が起きたとの想定。防衛省からは計約1万4千人が参加する。
会議で中谷元・防衛相は「多くの人口を抱える首都圏での発災で、自衛隊には極めて多岐にわたる役割が求められる。総力を挙げて対応する必要がある」と強調した。
陸海空3自衛隊の各部隊を一元的に指揮し、災害対応などに当たる「統合作戦司令部」が3月に発足しており、演習では統合作戦司令官が指揮を執る。