ミャンマー軍政トップ、ミンアウンフライン国軍総司令官(手前)=2021年3月、首都ネピドー(ロイター=共同)

 【ヤンゴン共同】各国がトランプ米政権の関税書簡に難しい対応を迫られる中、ミャンマー軍事政権は書簡を米国による軍政承認に向けた好機として歓迎している。軍政はすぐに返信し、謝意を示してトランプ大統領を持ち上げた。米国に交渉団を送る用意もあるとし、関係構築に前のめりな姿勢を見せている。

 トランプ氏は軍政トップのミンアウンフライン国軍総司令官に宛てた7日付の書簡で、他国の大統領や首相に使う「閣下」の表現を用いてミャンマーからの輸入品に関税40%を課すと通知した。

 これに対して総司令官は9日、返信書簡でトランプ氏を「真の愛国者だ」とたたえた。