愛知県警中村署の一日署長に就任し、自転車の安全運転などを呼びかける与田剛さん(左)=15日午前、JR名古屋駅

 プロ野球中日で抑え投手として活躍し、監督も務めた与田剛さん(59)が15日、愛知県警中村署の一日署長に就任した。名古屋市中村区のJR名古屋駅で、自転車の重大事故を“完封”しようと、乗車時のヘルメット着用などを呼びかけた。

 ドラフト会議の抽選を思わせる箱の中から、交通安全クイズが書かれた紙を与田さんが引き、自身で答える企画では、「根尾昂選手の時は下から2番目だった」と、黄金の右手で1問目は下から2番目の紙を選択。3問中2問正解し拍手が起きた。

 その後、「ライトは必ず点灯」などと書かれたウエットティッシュを通行人に配布し、握手や写真撮影に応じた。与田さんは「道交法の改正で皆さんを守るための制度がたくさん出てきている。被害者も加害者も出ないよう気を付けてほしい」と強調した。

 与田さんは1990年にドラフト1位で中日に入団。150キロを超える剛速球を武器に活躍し、ロッテ、日本ハム、阪神にも所属した。2019〜21年に中日の監督を務めた。