【ワシントン共同】米労働省が15日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2・7%上昇した。伸び率は2カ月連続で拡大した。2・6%程度の上昇を見込んだ金融市場の予想を上回った。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2・9%上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月、トランプ政権の関税強化について「6〜8月ごろに影響が表れると予想している」と指摘していた。FRBは物価や雇用の動向を慎重に見極める構えで、29、30両日に開く次回の連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利を据え置くとの見方が多い。