血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病について、遺伝子の“型”によって病気の進行度合いが異なることが分かったとの研究結果を、近畿大などのチームが16日までに発表した。患者ごとに進行速度をある程度予想できることが判明、チームはより患者に合った治療法を選択する指標として使用できる可能性があるとしている。
1型糖尿病はインスリンを分泌する膵臓の細胞が自身の免疫機能によって破壊されることで発症する。治療法は主にインスリン注射と膵臓または膵島移植。病状が進行するまでの期間により「緩徐進行」「急性」「劇症」の大きく3タイプに分かれるが、進行について詳しいことは不明だった。