大阪ガスは、工場から出た廃液や木質バイオマスから二酸化炭素(CO2)を回収し、電気と水素も同時に製造する実証試験を始める。CO2回収は高い費用が課題となっており、エネルギー活用の幅を広げることで効率化を図る。大阪市に建設する実証機を2027年度に本格運転し、30年代前半の実用化を目指す。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、JFEエンジニアリングと共同で進める。大ガスによると、CO2と電力、水素の三つを同時につくる実証試験は世界初。回収したCO2も資源としての販売を視野に入れている。